気をつけたい身近な食べ物

気をつけたい身近な食べ物

前回、食中毒の予防について触れましたが、身近な食材でも食べ方によって毒となってしまうものもあります。今回は特に注意が必要な食べ物を紹介します。

まずは、「肉の生食」です。
2011年のユッケ集団食中毒事件から、生食用牛肉の処理に関する基準が改定され、生食の危険性を意識した方も大勢いると思います。
新鮮だから安全という考えではなく、しっかりとした衛生管理の元、提供された肉なのか見極めなければいけません。生肉には、食中毒を起こす細菌やウイルスがついている可能性があり、肉を生や半生で食べるのは、食中毒にかかるリスクが高まります。子供や高齢者が食べるのは特に危険なので十分に注意し、お肉はよく焼いて食べましょう。

◆注意が必要な食べ方
鶏肉:鶏わさ、鶏刺し、タタキなど
牛:牛刺し、タタキ、レバ刺し、ユッケなど
豚・鹿・イノシシ:タタキ、レバ刺しなど
また、牛生レバーについては2012年7月1日から提供禁止となりました。

次は「未熟なじゃがいも」です。
じゃがいもの芽には有毒成分であるソラニンが含まれていることは知られていますが、芽だけではなく未熟な小さいじゃがいもの緑色の皮にも、ソラニンが多くあり、食中毒が発生しています。
家庭菜園や小学校・幼稚園などで栽培したじゃがいもで食中毒が多く、栽培方法が不適切なため緑変し、未成熟で小型のまま収穫されたことが原因のようです。

未熟なじゃがいもは加熱や調理方法によって毒素が完全になくならないそうなので、苦味やえぐ味がある場合には食べないようにし、貯蔵するときは、光の当たらない風通しの良い場所に保管しましょう。

<他にもある…要注意の食べ物>
「青梅」は生の実を食べるとめまいや呼吸困難などの中毒を起こすことも…。特に幼い青梅は毒性が強く、木からとって食べるのは危険といわれています。梅干しや砂糖漬けなど加工したものがおすすめ。

「わらび」は草木灰や重曹で十分にあく抜きをして調理しないと中毒を起こすことがあります。

「白いんげん豆などの乾燥豆」ほとんどの豆類は加熱をせずそのまま食べてしまうと中毒を起こします。乾燥豆は十分に水にさらして、沸騰状態で柔らかくなるまで加熱しましょう。

今回は実際に食中毒事件が発生した食材をピックアップしました。軽症のものから救急搬送され亡くなった方もいます。このように食べ方や調理方法によっても危険となる食材もありますので、食中毒にならないためにも対策を知っておくことは食の安全につながります。料理するときは特に気をつけながら調理していきましょう。
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