気をつけましょう!野生きのこの食中毒

気をつけましょう!野生きのこの食中毒

秋はきのこがシーズンを迎えますが、
毒キノコによる食中毒も多く発生する時期でもあります。

山登りやキノコ狩りなどにいって採取した野生のきのこを
自宅で調理して食べたことによる食中毒や、知人などからきのこをもらってきて食べたことにより食中毒になってしまった発症例が多くあります。

過去11年間に食中毒を起こしたキノコの種類は「ツキヨタケ」と「クサウラベニタケ」が半分以上を占めていました。

「ツキヨタケ」はしいたけにも似ていますが、柄の付け根に黒いしみがあるのが特徴(シミのないツキヨタケもあるそうです)。名前の通り、暗闇でうっすら青白く光る場合もあります。カサは大型で10~20cm程度。食後30分~1時間で下痢や嘔吐などの症状がでることが多いです。

「クサウラベニタケ」はホンシメジやハタケシメジに間違われやすいです。カサは3~10cmほど。食後20分~1時間で、胃腸の消化器系中毒、発汗などの症状も現れます。

<毒キノコの迷信>
食べられるきのこと毒きのこに見分け方に迷信もあるので、以下の項目にも注意してください。
・柄が縦に裂けるきのこ
毒をもっていても縦に裂けるキノコがあります。

・一口かじっても変な味がしない
致死的な毒をもつきのこでも美味しく感じるものがあります。

・塩漬け
きのこを塩漬けにしても毒は残ります。

・干して乾燥させる
乾燥しても毒は分解されません。

・油で炒める
油で炒めたり熱を加えても毒は分解されません。

・虫が付いたきのこ
毒キノコでも虫が食べる場合があり、虫食い跡があっても毒キノコの場合があります。

<触るだけで危険!猛毒キノコ「カエンタケ」>
真っ赤な見た目が毒々しいキノコ。
非常に毒性が強く食べて死亡した例や消化器不全、小脳萎縮による運動障害など脳神経障害などを起こす場合があります。
内部の汁が皮膚に触れるだけでただれて炎症を起こしますので見つけても触らないようにしましょう。

このように身近なところに毒をもった植物がありますので、食用かどうか迷ったときや不安があるときは食べないのも正しい判断となります。
嘔吐や下痢、めまいなど、体調に異変を感じた場合は直ちに医療機関を受診してください。
食べたキノコを持参すると治療に役立つ場合もあります。

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