暑い時期になると熱中症対策などで水筒をもってお出かけする機会も増えますよね。
保冷や保温に便利な金属製の水筒などは使用方法を間違うと「銅中毒」なってしまうこともあります。

水筒の状態や入れる飲み物にも注意が必要です。

＜注意が必要な飲み物＞
炭酸飲料
乳酸菌飲料
果汁飲料
スポーツ飲料
塩分の入ったもの
など、酸性度の高い飲み物は金属性の容器に長時間保存をすると金属が溶け出し、中毒を起こす場合があります。

＜容器の内側に傷やサビなどがないか確認＞
内部が破損していると金属が溶け出すこともあります。古くなったやかんや水筒などは劣化している場合もあるので定期的にあたらしいものに交換をしましょう。

洗うときに硬いスポンジや金たわしを使うと細かい傷がついたり、塩素系の漂白を使うとサビてしまう場合もあります。酸素系漂白剤や専用洗剤を使用するのがおすすめです。

実際に中毒事例も発生しています。
アルミニウム製のやかんで作った乳酸菌飲料を飲んだ保育園児１５名が吐き気や嘔吐を発症。
やかんの内側が黒く変色して腐食していたことで、乳酸菌飲料に高濃度の銅が検出されました。
やかんは長期間お茶をわかすことに使用されていましたが、水道水などに含まれる銅がやかんの内側に付着し蓄積しており、乳酸菌飲料の酸に反応し銅が溶け出したことが原因だそうです。

また、金属製の水筒に長時間入れたスポーツ飲料を飲んで、頭痛やめまい、吐き気などの発症事例もあります。水筒の内側に傷があり、そこから内部の銅が溶け出したことが原因で、乳白色のスポーツ飲料が青緑色に変色していたそうです。

このように嘔吐や頭痛、めまい、下痢などが主な症状となります。急性銅中毒症で重症になると死に至る場合もありますので、早めに病院を受診し治療を受けましょう！