建築にも使われるミツバチの巣の構造
蜂の巣をよ~く見てみると六角形の集合で作られているのが分かります。
正六角形は隙間なく並べることができるので、蜂の巣の壁を最小限の材料で作ることができるうえ、巣の中で幼虫を育てているので、幼虫を守るためにも頑丈な構造となっています。
ミツバチの巣は蜂蜜を原料とした蜜ろうでできていますが、少ない蜜ろうで多くの蜂蜜を貯めるためにできたのがこの正六角形を敷き詰めた巣でした。
実に効率的な作りになっているのです。
この蜂の巣の六角形の集合体は、『ハニカム構造』と呼ばれ、強度もあり、軽くて丈夫なうえ、音や衝撃の吸収、断熱効果もある優れた構造ということが分かりました。
サッカーゴールや、飛行機の翼や壁には骨組みにハニカム構造を用いているほか、人工衛星の壁にも使われているそうです。
蜂の巣の構造がさまざまな役割に利用され、宇宙にも飛び立っていると考えると、自然に作り出される物への素晴らしさを感じます。