ナポレオンとコンフィチュールの由来
こんにちは、ローズメイの高橋です。
秋田工場の周辺には田園風景が広がっているのですが、稲穂が徐々に黄金色になってきました。残暑が続いておりますが、来週くらいから稲刈りも始まるところもあるようで、少しずつ秋が近づいてきていたんだなぁと改めて感じました。秋といえば、実りの季節、食欲の秋ですね。昔はこの秋の時期に、厳しい寒さの冬に備えて、保存食作りなどが行われました。果実の保存食であげられるのがジャム・コンフィチュールになります。このコンフィチュールが発展していった歴史に、フランスの皇帝ナポレオンが密接につながっていたのを知っていますか?
さて、今回の「ジャム豆知識」はコンフィチュールを深掘りしていきます。
コンフィチュールとは英語でconfitureと書きますが、ラテン語のconficere(果物に砂糖を加えて煮詰めたもの)が転じて呼ばれるようになったといわれています。またフランス語で「コンフィチュール」は「ジャム」を意味する言葉となっています。コンフィ(confit)はフランス料理の調理法のことで、各食材を風味を良く保存することを意味していて、コンフィチュールは果実を煮詰めて風味良く長期的に保存するものというのを表しています。
このように調理し保存した果実が「コンフィチュール」と呼ばれるようになったのは13世紀頃からで、14世紀中頃にはフランス全土で広まっていったそうです。
ノストラダムスの本にも掲載
「ノストラダムスの大予言」で有名なノストラダムスは、占星術師以外にも医者でもあり、16世紀に「化粧品とジャム論」という本を出版しています。フランス語では「Le Traité des Fardements et des Confitures」。
これにはコンフィチュールのレシピなども掲載していて、当時高級品だった砂糖を使ったコンフィチュールのレシピは滋養食品として紹介されています。
ナポレオンが発展させたフランスのコンフィチュール
フランスの皇帝であるナポレオンがコンフィチュールの歴史に関係していたのをご存知でしょうか?砂糖が高級品だった時代。一般家庭でコンフィチュールが作られることが少なかったそうです。しかし、ナポレオンが甜菜の栽培を広めたことにより、甜菜から作られる甜菜糖(ビートシュガー)を使ったコンフィチュール作りがフランスの家庭でも行われるようになりました。
甜菜とは見た目は大根やカブに似ていて甘い汁がでて、これを使って作る甜菜糖はサトウキビからとれる砂糖と同じ成分なのだそうです。1747年に砂糖が含まれていることが発見されました。ナポレオンは当時、砂糖貿易の大半を占めていたイギリスに大陸封鎖を行ったことで、砂糖不足に陥ったフランスで砂糖の代わりに作られたのがこの甜菜糖でした。
しかし、このおかげで盛んにコンフィチュール作りが行われ、フランス全土でコンフィチュールが発展していったのです。
ジャムもコンフィチュールもフランスでは同じ意味を持つ言葉でしたが、日本ではジャムやコンフィチュールというどちらの名称も使われて販売されています。どちらかというとコンフィチュールは果実感のあるジューシーな商品の場合が多い傾向にあります。
コンフィチュールは果実を長期保存するための知恵として発展した食べ物です。梨やいちじく、栗、ブドウ、サツマイモ、柿など、秋の実りがいろいろ出回る時期ですので、長く保存して楽しめるコンフィチュールで味わってみてはいかがでしょうか?
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