ミツバチの巣は何でできているの?
「ミツバチの巣」で思い浮かぶ六角形の穴の集合体。
このミツバチの巣は「蜜ろう」という、働き蜂から分泌される物質でできています。
ミツバチは花から集めた蜜を体内で蜂蜜に加工するのですが、その蜂蜜をさらに蜜ろうに変えて、お腹の腹板間にあるろう腺から、小さな塊となったろう片を分泌します。このろう片を口に入れてやわらかくして巣を作っていきます。
ミツバチ以外の蜂は樹木の皮や泥に唾液を混ぜて巣を作りますが、ミツバチは自身が巣の材料を作り出す能力を持っています。まさに究極の自給自足!スゴイですよね。
蜂蜜の中に溶け込んでいる花粉の色素によって巣の色が違うので、巣の色は季節によって変化し、オレンジ色のものや黄色のものもあります。
また、蜜ろうは、ビタミンやミネラルなども含まれており、栄養があるので食用にも使われています。
巣のまま蜂蜜を食べる「巣蜜(コムハニー)」も販売されており、花の香りと濃厚な蜂蜜を味わえると人気です。
食用もできる安全性や融点が低くやわらかい性質からワックスやクレヨン、口紅の原料、キャンドルなどに使用されているほか、軟膏などの医薬品、ガムなどの食品と、さまざまに利用されています。
<蜜ろうのキャンドル>