【詳しく解説】秋田のなまはげ知ってる?
秋田といえば「なまはげ」をイメージする方も多いのではないでしょうか?
なまはげは秋田県内のどこにでもいる訳ではなく本物のなまはげは特定の地域の行事に登場します。秋田県西部に位置する日本海に突き出た男鹿半島の民俗行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
なまはげは神様の使い、山の神様などともいわれ、大晦日の夜に男鹿集落の家々を巡り、怠け者を戒め、厄を払い豊作や豊漁をもたらす来訪神とされています。
その年に出産や不幸があった家には入れないので、先立となる人が戸口でなまはげを入れてもいいかを確認し、7回四股を踏んでから家に上がります。
「泣く子はいねがー!親のいうこと聞がねわり子はいねがー!」「怠け者いねがー!ここの初嫁は早起きするがー!」などと大声で言いながら、戸を叩いたり、木でできた出刃包丁を振り回し怠け者を家中探します。
お家の主人はなまはげにお酒と膳をすすめておもてなしします。なまはげと家族の様子や田畑の作柄について問答した後、なまはげは無病息災を祈願し四股を踏んで次の家に巡ります。
なまはげという名前の由来ですが、囲炉裏やストーブなどの火に長くあたっていると出来る赤い斑点「なもみ」からきているといわれ、火に長くあたっている怠け者の「なもみ」を剥いで懲らしめるという意味合いで「なまはげ」と呼ばれるようになったと言われています。
なまはげはケデと呼ばれるワラの衣装を身にまとっているのですが、なまはげが落としていったワラには神様が宿っているといわれ、頭などに巻くと風邪を引かないなどといわれているそうです。
男鹿市北浦にある「男鹿真山伝承館」では「なまはげ行事」の実演をしており、観光客がなかなか体験することができない行事の体験や迫力ある本物のなまはげに会うことができますよ。