秋田の方言 便利な一語「け」

秋田の方言 便利な一語「け」

秋田にはたった一語で色々な意味を持つ便利な方言がいくつかあります。
その代表ともいえるのが「け」。

日本一短い方言ともいわれ、「け」と言われても、もはや言葉と言えるかという感じもしますが、この一語で意味が通じるのです。

よく使われるシチュエーションは、
食事の席で「け」
少し離れた所にいる相手を呼びながら「け」
痒いところを掻きながら「け~」
という感じで使い分け、標準語に訳すと、
●食べて・食べなさい 例文「これけ!」⇒「これを食べてね」
●来てね・おいで 例文「こっちさけ」⇒「こちらにおいで」
●かゆい 例文「へながけ~」⇒「背中かゆい」
というような具合に使います。

ほかにも短い方言がまだあり、それは「食べる」という意味を持つ「く」です。
なので、「け」と「く」だけで会話も成立します。
Aさん「け」⇒「食べてね」
Bさん「く」⇒「食べるよ」
というふうにお互い一語で済んでしまいます。
「け」と「く」だけで会話ができるようになれば、秋田弁上級者になれちゃうかも!?

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