間違うと食中毒に!ニラとスイセンの違い
よく似ている有毒食物を誤って食べたことによる食中毒が毎年発生しています。
特に春頃になるとニラとスイセンを間違えて食べて食中毒になったという症例が多くなります。
スイセンの葉や球根にリコリンやシュウ酸カルシウムなどといった毒が含まれています。特に毒性が多いのは鱗茎という球根の部分になり、球根部分を玉ねぎと間違えるといったこともあるそうです。
中毒症状は、下痢や頭痛、発汗、嘔吐、昏睡、低体温などで、食べてから30分以内の潜伏期間で発症するそうです。
球根部分を食べて死亡事故などもありますので、中毒症状がでた場合、病院を受診しましょう。
このように有毒なスイセンとニラの葉は形や色も非常に似ていて間違えやすいのですが、見分けるポイントを紹介します。
まず一番の見分け方は匂いになります。ニラには特有の匂いがあり、スイセンにはニラのような匂いはありません。
<ニラ>
匂い/特有の匂いがあります
葉/スイセンよりも厚みがないです
花/秋になると白い小さな花を咲かせます。
<スイセン>
匂い/ニラよりも匂いはしません
葉/幅が広く草丈が高い。葉に厚みがあります
花/1月~4月頃に花が咲きます。品種によりラッパのような花や、小輪の房咲きのものもあります。
スイセンの断面です。スイセンはVの字のようになっています。ニラは長い円のような形です。
自生するスイセンをニラと間違って食べてしまうという場合が多いので、ニラとスイセンは離して栽培しましょう。