20世紀を代表する世界平和の薔薇「ピース」

20世紀を代表する世界平和の薔薇「ピース」

第二次世界大戦中にフランスの育種家フランシス・メイアンによって作出された薔薇。

戦争がフランスにも忍び寄る中、メイアンはこの薔薇をアメリカの知り合いに密かに託し、アメリカでも育てられました。
そして、終戦の年である1945年に世界平和を願い「ピース」という名前で発表されました。

四季咲きのハイブリッドティー系統で、八重咲きの大輪を咲かせ、
ピンク色にふちどられたクリームイエローの花びらが特長です。

一輪が直径15cm以上と大きく存在があり、輝く照り葉も美しいので名花として名高い薔薇です。

1945年の国際連合の初集会のときには、世界平和へのメッセージとともに各国代表の部屋に「ピース」が飾られたとの逸話があります。
また、1976年には世界バラ会連合が開く世界ばら会議で初代殿堂入りとなりました。

この薔薇は平和のシンボルとして世界的に有名になり、20世紀を代表する薔薇となりました。

花弁や茎がしっかりしていて大輪の花を咲かせる「ピース」は交配親としても人気で、数々の名花を生み出しました。
「ダブルデライト」「プロミス」「クローネンブルグ」「芳純」など280品種以上も誕生し、ピースファミリーとも呼ばれています。

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