新女王蜂の誕生する季節

新女王蜂の誕生する季節

春から夏にかけてのミツバチたちは、繁殖期に入り、新しいミツバチたちが次々と生まれるため、エサとなる花の蜜集めに大忙し。

そして、5月になると新しい女王蜂が誕生する季節になります。

今回はこの女王蜂の誕生にスポットを当ててみましょう。

ミツバチの巣にはいくつかルールがあり、一つの巣の中に女王蜂は一匹のみ。
巣の中の95%はメスの働き蜂、そしてこの繁殖期にのみ生まれる雄蜂で構成されています。

女王蜂は働き蜂よりも体格が大きく、寿命1ヵ月の働き蜂に対して、寿命が2~3年ととても長い女王蜂ですが、実は働き蜂と同じ卵から選ばれるのをご存知でしたでしょうか?

たまたま、王台と呼ばれる特別な場所に産み付けられた卵が女王蜂候補としてローヤルゼリーを与えられて育てられることで女王蜂となります。

卵からかえったミツバチたちも最初の3日間はローヤルゼリーを与えられるのですが、女王蜂候補となる蜂は一生涯ローヤルゼリーを与えられて育つことで、体格も寿命も別格となります。

写真の乳白色の部分が女王蜂の特別食「ローヤルゼリー」です。
このローヤルゼリーが生命エネルギーの源になり、毎日食べている女王蜂と働き蜂との違いを見れば一目瞭然!

新しい女王蜂が育つ頃になると、これまでの女王蜂は、新しい巣を作るために、働き蜂を半分連れて旅立ちます。これを「分蜂」(ぶんぽう)と言います。

冬を越して春を迎えた巣は外敵にも強く丈夫な家の証なので、この巣をより寿命の長い新・女王蜂に渡し、次の世代に繋げていきます。

次の世代に卵を残して分蜂をすることで一族をどんどん増やしていくんですね。

こうして新・女王蜂とともに新しい世代の巣作りが始まります。

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