今年より常時公開!「旧池田氏庭園」で季節を感じよう
風薫り、新緑の深い緑が美しい季節ですね。
ここ秋田県は田植えの全盛期を向かえ、水を張った田んぼに映る風景がキラキラと輝き、さわやかな気持ちで過ごせる時期となりました。
新緑の美しさを普段の景色からも感じ取ることができますが、今年は歴史ある庭園で眺めてみてはいかがでしょうか?
秋田県南部の大仙市に位置する「旧池田氏庭園」では、新緑や紅葉の時期に合わせて期間を区切り一般公開を行っていましたが、今年より5月~11月まで常時公開されるようになりました。
国指定名勝に選ばれた名園で、東北三大地主の「池田家」が大正時代の初め頃に築いた庭になります。
池田家の旧邸宅敷地で、広大な敷地内には、日本庭園と洋館、五つの蔵が残っています。
建物には貴重な資料が残っており、当時の生活の様子を知ることができます。
明治から大正初期の間の造園技術の第一人者として活躍し、日本人初の公園デザイナーともいわれた「長岡安平」によって作られ、長岡安平の代表作の庭でもあります。
庭園には様々な植物が植えられていて、池の周りや庭園を散策しながら眺めることができますす。
<季節の植物の見ごろ>
5月下旬…リュウキュウツツジ
6月上旬…カキツバタ
10月中旬から下旬…クリ・ケヤキ・ナラ・クルミ・イチョウ・カキ
11月上旬…モミジ
<おすすめ写真スポット>
「雪見灯籠」
高さ4m、笠の直径4mの雪見灯籠は国内最大級!なんと笠は8畳間もあります。水面を照らすための灯籠で、池のほとりに置かれています。
「池田家洋館」
外壁は白磁のタイル貼りで、館内は高級壁紙「金唐革紙」を使用しシャンデリアが煌く、ルネッサンス様式の洋館です。迎賓館や施設図書館として地域の青少年に開放していたそうです。
※写真は特別企画(ライトアップ)の時のものになります。
2017年に洋館が「旧池田家住宅洋館」の名称で国の重要文化財に指定されました。
これまで非公開とされてきた2階も事前予約をすると見学することができますよ。
◆お申し込み→文化財保護課(0187-63-8972)
洋館2階の見学期間/5月19日~6月10日・8月24日~8月26日・10月20日~11月18日
<イベント>
6月2日(土)にイベントが開催されます。
昔語りやフルート演奏、お茶会、漆作家によりギャラリートークが行われる予定だそうです。
庭園の周辺は田園風景が広がり、郷土の風景美も見所のひとつです。常時公開となったこの機会に、季節の移ろいを感じながら散策を楽しんでみてはいかがでしょうか?
<一般公開>
期間/5月19日~11月18日
休園/月曜(祝日の場合、翌火曜休)
時間/9時~16時
入園料/一般300円(高校生以下無料)
アクセス/秋田自動車道・大曲ICより大曲西道路へ進み、国道13号線で左折し、国道13号線バイパス(ガスト交差点)から左折。